排気(読み)ハイキ

デジタル大辞泉 「排気」の意味・読み・例文・類語

はい‐き【排気】

[名](スル)
容器や建物内の空気を外へ除き去ること。「パイプを通して屋外排気する」
熱機関で不用となった燃焼ガスなどの気体を排出すること。また、その気体。⇔吸気
[類語]放出排水排出流出続出頻出百出輩出新出初出

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精選版 日本国語大辞典 「排気」の意味・読み・例文・類語

はい‐き【排気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 内部の空気を外へ除き去ること。〔気海観瀾(1827)〕
  3. 蒸気機関などで、仕事が終わった蒸気やガスをはき出すこと。また、その気体。エキゾースト。⇔吸気。〔電気工学ポケットブック(1928)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「排気」の意味・わかりやすい解説

排気
はいき
evacuation

気体入りの容器中の気体を外へ汲出して,減圧または真空にすること。 1644年 E.トリチェリが真空の存在を示し,以後,O.ゲーリッケ,R.ボイル,A.テープラーなどの工夫を経て,W.ゲーデ回転ポンプ (1905) ,水銀拡散ポンプ (13) の発明により真空技術が定着した。その後は回転ポンプ,拡散ポンプともに排気速度増大の方向に発展した。 1950年代にゲッタポンプやイオンポンプが開発され,到達真空度が 10-10mmHg に及ぶようになった。

排気
はいき
exhaust gas; exhaust air; exhaust steam

蒸気機関,内燃機関蒸気タービンガスタービン空気タービンなどで膨張を終って排出される蒸気,燃焼ガスおよび空気。一般に燃料が完全燃焼すると,燃料の成分はすべて二酸化炭素,水および二酸化硫黄となるが,熱機関の排気にはこのほか不完全燃焼による若干の一酸化炭素,窒素酸化物や未燃焼の炭化水素などを含むことがあり,また遊離したカーボンがそのまま排出されて黒煙となり,これらが大気汚染の原因となる。

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