高温(読み)こうおん(英語表記)high temperature

  • こうおん カウヲン
  • こうおん〔カウヲン〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高温は工業でも物理,化学でもよく取扱うが,その概念は場合によって異なる。通俗には 500℃以上であるが,鉄鋼では材料関係で 720℃ (→鉄鋼の変態 ) 以上に対し,高炉では 1800℃以上を高温といい,1600℃は低温操業という。燃焼工学ではだいたい 1500℃以上。また,絶対温度での融点の半分から上の温度域を,材料にとっての高温域と考えることもある。高温を得るには燃焼法が一般的であるが,同じ化学熱利用にテルミット法もある。物理的方法は非常に多様で,ジュール熱 (抵抗炉) ,電磁誘導 (低・高周波電気炉) ,アーク熱 (アーク炉) ,プラズマ流 (プラズマトーチ) ,電子流衝撃 (電子ビーム炉) ,イオン流衝撃 (水素ヘリウムアルゴンなど) ,太陽光・アークの焦点集注 (太陽炉,アークイメージ炉) ,気体断熱圧縮,レーザー光線集注などを利用する諸法がある。最高温度は燃焼法では酸素アセチレン炎約 4000℃,テルミット法 3000℃,アーク炉 5000~1万 2000℃,太陽炉約 5000℃。核融合反応 (熱核反応) には数千万~数億度の温度が必要で,これは超高温という。

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