モレナ山脈(読み)モレナさんみゃく(その他表記)Sierra Morena

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モレナ山脈」の意味・わかりやすい解説

モレナ山脈
モレナさんみゃく
Sierra Morena

スペイン南部の山脈メセタの南縁をなす。全長約 600km。東はアルカラス山脈に発し,マドロナなどの小山脈を抱いて,西はポルトガル国境に及ぶ。グアディアナ,グアダルキビル両川の分水界をなし,南端はアンダルシア平原を見おろす断層で終っている。南流してグアダルキビルに注ぐ諸支川は急斜面を浸食して深い峡谷をつくる。この山地は濃密な常緑低木林におおわれた荒涼たる地域で,古来スペイン発展の障害となった。リナレス北方のデスペニャペロス峠を越えてアンダルシア平原とカスティリアを結ぶ山道が主要連絡路。地質構造は断層や変成作用の跡を示し,きわめて複雑である。銅など各種鉱産物が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モレナ山脈」の意味・わかりやすい解説

モレナ山脈
もれなさんみゃく

シエラ・モレナ山脈

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android