シエラ・モレナ山脈(読み)しえらもれなさんみゃく(英語表記)Sierra Morena

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シエラ・モレナ山脈」の意味・わかりやすい解説

シエラ・モレナ山脈
しえらもれなさんみゃく
Sierra Morena

スペイン中南部、メセタ(イベリア半島中央部の広大な台地)の南縁を東西に走る山脈。長さ約450キロメートル、最大幅120キロメートルの高原状の山地で、最高点はシエラ・マドローナ山塊中の標高1323メートル。西に行くほど高度を減じ、ポルトガルのサン・ビセンテ岬で終わる。山脈の北側と南側をほぼ並行して西流するグアディアナ川グアダルキビル川の分水界をなし、大断層により生じた南側のグアダルキビル河谷と比高数百メートルの急崖(きゅうがい)で接する。山地斜面は常緑の低木林に覆われる。地下資源に恵まれ、アルマデン水銀、リオティントの銅など優秀な鉱山が多い。

田辺 裕・滝沢由美子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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