ランシング(Robert Lansing)(読み)らんしんぐ(英語表記)Robert Lansing

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ランシング(Robert Lansing)
らんしんぐ
Robert Lansing
(1864―1928)

アメリカの法律家、政治家。ニューヨーク州出身。アマースト大学卒業後、国際法の専門家として著名となり、ベーリング海問題、アラスカ国境問題、北太平洋漁業問題等の対外交渉政府法律顧問として活躍。その後1915年ウィルソン政権の国務長官に就任した。17年初めの第一次世界大戦参戦にあたっては、連合国側にたっての参戦をウィルソンに強く説いた。しかし19年、ベルサイユ会議で連合国とのより現実的な交渉を主張してウィルソンと対立し、20年辞任した。なお参戦後の17年11月、日本の中国進出を抑止すべく、石井‐ランシング協定を締結した。

[紀平英作]

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