リン(燐)化ガリウム(読み)りんかガリウム(英語表記)gallium phosphide

改訂新版 世界大百科事典 「リン(燐)化ガリウム」の意味・わかりやすい解説

リン(燐)化ガリウム (りんかガリウム)
gallium phosphide

化学式GaP。橙黄色半透明結晶。セン亜鉛鉱型構造をもつ。a0=10.300Å。ガリウムリンとの直接反応,900~1000℃における酸化ガリウムとリンとの反応により得られる。未反応のガリウムを含むと緑黄色不透明となる。比重4.13,融点1465℃,透電定数9.1,エネルギー帯2.2eV。いわゆるⅢ-Ⅴ化合物(Ⅲ族元素とV族元素との化合物)として,ケイ素ゲルマニウム類似半導体性質を有し,ヒ化ガリウムGaAs等と並んで重要である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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