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ガリウム gallium

翻訳|gallium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガリウム
gallium

元素記号 Ga ,原子番号 31,原子量 69.723。天然には2種の安定同位体であるガリウム 69と 71がある。周期表 13族の元素。 1875年フランスの P.ボアボードランにより発見された。希元素ではあるが,地殻に広くかつ均一の濃度で分布している。単体は銀白色の金属で,融点 29.78℃。化学的性質はアルミニウムに類似する。酸,アルカリと反応して溶解し,水素を発生する。融点が低いので,高温寒暖計に,また低融点合金,半導体材料などとして使用される。

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百科事典マイペディアの解説

ガリウム

元素記号はGa。原子番号31,原子量69.723。融点29.7646℃,沸点2208℃。1875年P.E.ルコック・ド・ボアボードランが発見,ガリアGalliaにちなんで命名。

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世界大百科事典 第2版の解説

ガリウム【gallium】

周期表元素記号=Ga 原子番号=31原子量=69.723±4地殻中の存在度=15ppm(34位)安定核種存在比 69Ga=60.2%,71Ga=39.8%融点=29.78℃ 沸点=2403℃固体の比重=5.913(25℃)液体の比重=6.1(30℃)電子配置[Ar]3d104s24p1 おもな酸化数=II,III周期表IIIB族に属するアルミニウムと同族の金属元素。天然にはつねに亜鉛,鉛,ゲルマニウムまたはアルミニウムに伴って極少量(0.002%以下)産する。

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大辞林 第三版の解説

ガリウム【gallium】

13 族(ホウ素族)元素の一。元素記号 Ga  原子番号31。原子量69.72。青白色の軟らかい金属。融点は摂氏29.7度で水銀、セシウムに次いで低く、高温用温度計に利用。半導体材料として重要。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガリウム
がりうむ
gallium

周期表第13族に属する元素。1875年、フランスのボアボードランが分光分析によりピレネー産の閃(せん)亜鉛鉱中に紫色の輝線を示す新元素をみつけ、フランスのラテン名Galliaにちなんで名づけた。ロシアのメンデレーエフが1869年に予言したエカアルミニウムにあたる。分散元素で、天然に単体としては存在せず、希産ではあるが広く分布している。アルミニウム、亜鉛抽出の副産物として得られる。高純度金属は、帯融解法により精製する。軟らかい青みを帯びた白色金属で、融点が低く、液体の温度範囲が広く、固化に際して膨張する。低融点のため塵埃(じんあい)などが付着すると暗色の液体となっていることが多い。アルミニウムに似て金属は酸、水酸化アルカリ水溶液に溶ける。低温では酸化物皮膜により安定であるが、高温では酸素と反応して酸化ガリウム()を生じる。酸化物は両性で酸化アルミニウムより酸性が強い。酸化数の化合物が普通であるが、の酸化物、ハロゲン化物も知られる。酸化数の化合物と思われるものは、たとえばGaCl2はGaIGaIIICl4のようにの共存する化合物である。金属間化合物とくにヒ素、アンチモン、リンとの化合物は半導体の性質があり、発光素子、ミリ波、マイクロ波の発振素子などのほか、高温での整流器、トランジスタ、太陽電池などに用いられ、酸化物はカラーテレビの緑色蛍光体として、金属は液体合金の製造に用いられる。[守永健一・中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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