ルースバーン(英語表記)loose barn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルースバーン」の意味・わかりやすい解説

ルースバーン
loose barn

フリーバーンともいう。開放式牛舎のこと。乳牛群を放し飼い方式で飼育管理する場合の牛舎。ミルキングパーラー,給飼場,飼料敷わらの貯蔵場,休息場,産室,育成室,屋外運動場などから成り,管理作業の省力化をはかるためにそれらを牛の生態習性に適するよう配置する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のルースバーンの言及

【畜舎】より

…囲いが小さい場合は牛房(ペン)式または追込式などといい,大きい場合を普通放飼い式という。つなぎ飼い式で飼う方式の牛舎をつなぎ飼い式牛舎,係留式牛舎,スタンチョンバーンstanchion barnまたはストールバーンstall barnといい,牛房式の場合を牛房式牛舎またはペンバーンpen barn,放飼い式を放飼い式牛舎,解放式牛舎またはルースバーンloose barnという。ブタの収容方式には小区画の囲いの中で飼う豚房式と籠またはおり状のケージという容器で飼うケージ飼育の方法がある。…

【ルースハウジングシステム】より

…この方式がその有利性を発揮するためには,経営土地面積が広く粗飼料の供給が円滑で,その貯蔵が容易であること,労働力が得がたく機械の導入のほうが有利であること,飼育規模が大きくウシが群管理に適していることなどの条件が必要とされている。 この方式で飼う牛舎を放飼い式牛舎またはルースバーンloose barnといい,広い囲いの中には,ウシの居住の中心となる休息場および運動場,採食や飲水のための給餌場,給水場,および乳牛の場合はこれに搾乳室が設置されている。ウシは通常休息場または運動場で休んでおり,飼料を欲するときは給餌場へ,水を飲みたいときは給水場へ,ウシ自身が移動する。…

※「ルースバーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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