三文小説(読み)サンモンショウセツ

デジタル大辞泉 「三文小説」の意味・読み・例文・類語

さんもん‐しょうせつ〔‐セウセツ〕【三文小説】

低級な小説を軽蔑していう語。

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精選版 日本国語大辞典 「三文小説」の意味・読み・例文・類語

さんもん‐しょうせつ‥セウセツ【三文小説】

  1. 〘 名詞 〙 とるに足らない、文学的価値のない小説。
    1. [初出の実例]「三文小説家になって奈何する気ぢゃ」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉貧書生)

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世界大百科事典(旧版)内の三文小説の言及

【三文オペラ】より

…泥棒や乞食や娼婦の世界を扱いながら,ロマンティックな盗賊劇というパターンを避けて彼らに市民的な特徴を与え,観客であるブルジョア連が,こういう小悪党よりはるかに悪質であることを風刺しようとした。亡命中に完成した《三文小説》(1934)では,メッキースは非合法の泥棒行為は割が合わぬことに気づき,合法的でより悪質な強奪を行うために銀行家に変身する。日本では1932年に,映画台本に基づいて日本に舞台を移した《乞食芝居》が,千田是也主演で上演され,第2次大戦後も俳優座,帝劇などさまざまの形態で上演されているが,なかには題名の知名度だけを利用して,原作の内容からまったく外れた上演もある。…

※「三文小説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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