三重拡散プレーナ型トランジスタ(読み)さんじゅうかくさんプレーナがたトランジスタ(その他表記)triple diffused transistor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

三重拡散プレーナ型トランジスタ
さんじゅうかくさんプレーナがたトランジスタ
triple diffused transistor

プレーナ型トランジスタの半導体ウエハのコレクタの裏側 (ベースとの接合面の反対側) からコレクタと同じ伝導型の不純物を大量に深く拡散してコレクタの抵抗を低くしたトランジスタ。コレクタの直列抵抗が低いため,その部分での電圧降下を少くすることができる。コレクタとベースの間の接合は高抵抗部分につくるので,トランジスタの耐圧を高くしたままコレクタ飽和電圧を低くすることができ,特性が非常によくなる。のちに,別の方法で同じよい特性を示すエピタキシャル・プレーナ型トランジスタが開発され,三重拡散プレーナ型トランジスタは取って代られつつある。 (→プレーナ型トランジスタ )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android