揚げ足を取る(読み)アゲアシヲトル

デジタル大辞泉 「揚げ足を取る」の意味・読み・例文・類語

あし・る

《技を掛けようとした相手の足を取って倒すところから》人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したり、からかったりする。
[補説]文化庁が発表した令和3年度「国語に関する世論調査」では、本来意味とされる「言い間違いや言葉じりをとらえて責めたりからかったりする」で使う人が65.9パーセント、本来の意味ではない「失敗ややり損ないを見て責めたりからかったりする」で使う人が8.8パーセントという結果が出ている。
[類語]風刺文句苦情クレーム不平コンプレイント小言苦言言いがかりいちゃもん嫌み皮肉当て付け毒舌当て擦り風刺物言い難癖咎め咎め立て

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精選版 日本国語大辞典 「揚げ足を取る」の意味・読み・例文・類語

あげあし【揚足】 を 取(と)

  1. 相手のあげた足をとらえる。相撲柔道などで、倒すために相手のあげた足を取る。また、そのようにして倒す。
  2. 相手の言いそこないや言葉じりをとらえてなじり責める。
    1. [初出の実例]「かへってあげあしを取られ」(出典:洒落本・大通愛想尽(1779))

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