相手(読み)アイテ

デジタル大辞泉の解説

あい‐て〔あひ‐〕【相手】

一緒になって物事をする、一方の人。「孫の相手をする」「話し相手
その行為の対象となるもの。「交渉の相手」「相手の出方を見る」「子供相手の商売」
対抗して勝負を争う人。「相手にとって不足はない」「相手にならない」「手ごわい相手

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

あいて【相手】

事を行うときのもう一方の側。
一緒にする人。相棒。仲間。 「結婚の-」 「遊び-」
対抗すること。また、対抗する人。 「 -チーム」 「弱過ぎて-にならない」 「 -にとって不足はない」
付き合うこと。世話をすること。また、その人。 「子供のお-をさせられて疲れた」
はたらきかける対象。 「学生-の商売」 「 -に合わせて話題を選ぶ」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

あい‐て あひ‥【相手】

〘名〙
① 物事を一緒にする一方の人。また、働きかけの対象。
※米沢本沙石集(1283)七「貧しき侍の宮仕しけるが、主の御相手(アヒテ)になりて侍ける」
※俳諧・去来抄(1702‐04)故実「昔は恋一句出れば、相手の作者は恋をしかけられたりとあいさつせり」
② 対抗して勝負を争う人。競争者。
※古今著聞集(1254)一〇「競馬十番ありけるに、〈略〉久清合手をきらひて辞し申けれども」
※俳諧・曠野(1689)八「双六のあひてよびこむついり哉〈胡及〉」
③ ある物に取り合わせる、もう一つの物。
※古文真宝笑雲抄(1525)一「一抄云、章甫薦履。章甫は冠ぞ。冠をば履のあいてにしきたぞ」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「薄したぢで吸物じゃさかい、酒の下酒(アヒテ)になどせうものなら、いっかう能(ゑい)じゃ」
[補注]働きかける対象を表わす語のすぐ下に付けて「観光客相手の商売」「受験生相手の雑誌」などと用い、また、働きかける動作を表わす語のすぐ下に付けて「遊び相手」「相談相手」「競争(対戦)相手」などとも用いる。
[語誌]中世以降の用例しか見当たらない、比較的新しい語である。平安時代以前は、この意味を表わす場合、「かたき」という語を用いていたと考えられる。その後、「かたき」が「戦争の対象となるもの」や「憎しみや恨みの対象となる人」のようなマイナスのニュアンスを強く持つに至るに及び、その欠けた隙間を埋めるために「相手」が登場したものと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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