日本歴史地名大系 「上烏田村」の解説 上烏田村かみからすだむら 千葉県:木更津市上烏田村[現在地名]木更津市上烏田・八幡台(はちまんだい)一―七丁目烏田川上流域に位置する。谷の多い丘陵地域である。当地西福(さいふく)寺蔵阿弥陀如来像の天正六年(一五七八)八月一〇日付台座墨書銘に「周東庄烏田郷」とみえ、郷内の別当照光寺良宥と請西の長谷(じようざいのはせ)寺住僧権大僧都法印が開眼供養を行っている。周淮(すえ)郡(周准郡)のうち。文禄元年(一五九二)の検地の頃、烏田郷から上・中・下に分れたという。同三年の上総国村高帳に村名がみえ、高三一一石。天保郷帳では高三三三石余。寛文四年(一六六四)には高岡藩領(寛文朱印留)。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では中・下の烏田村とともに烏田村に含まれると考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報