下新地村(読み)しもあらじむら

日本歴史地名大系 「下新地村」の解説

下新地村
しもあらじむら

[現在地名]金砂郷村松栄まつざか

あさ川の最下流の西側にあり、村の西を久慈川が流れる。南と東と北は川島かわしま村、西は下岩瀬しもいわせ(現那珂郡大宮町)。「新編常陸国誌」によるともと下岩瀬村の村域内にあって「下荒地」と称したが、久慈川の流路移動により分離し一村となって久慈郡に入ったという。

寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高には「下荒地村」とあり、元禄郷帳に「下新地村」とみえる。天保二年(一八三一)の藤田東湖の「巡村日録」(水戸藤田家旧蔵書類)には「上新地下新地之村田元属久慈川南川勢一変遂属川北」とあり、また「大水の時は下新地は川中となる」「下新地者下岩瀬之地後成各村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android