世界樹(読み)セカイジュ

デジタル大辞泉 「世界樹」の意味・読み・例文・類語

せかい‐じゅ【世界樹】

神話民話にみられる、世界中心にあり天地を支えるとされる大樹樹木崇拝と結びつくものもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界樹」の意味・わかりやすい解説

世界樹
せかいじゅ

宇宙樹」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の世界樹の言及

【樹木崇拝】より

…樹木はまた象徴としても表される。《ウパニシャッド》では,宇宙は大空に根を埋め枝を大地に伸ばす逆立ちした〈宇宙樹〉あるいは〈世界樹〉として表されている。北欧神話の宇宙樹イグドラシルもよく知られている。…

【杖】より

…このような杖の神秘的力は,天地を貫く世界軸という思想に由来するのであろう。樹木は世界軸の象徴であり(世界樹),その木から作る杖が,世界軸を伝わって地上に及ぶ超自然的力を備えているとして信仰されるのである。東アフリカのテソ族の女性がもつエサシ棒は,妊娠させる力がひそむと信じられ,コロンビア西部のチョコー族のシャーマンは神像を彫った短い杖を儀礼時に用いる。…

【柱】より

…チモール島のアトニ族の家の天井を支える4本の柱のうち正面左前の柱は,穀物や聖物を保存する聖なる屋根裏につながっており,天と地を結ぶ柱とされる。世界各地のこれらの柱は,宇宙の中心を表す〈宇宙樹(世界樹)〉の変形とみなされているが,その本質は日常的な時空間の中に圧縮された特異な点をつくり出すことにあるといえよう。宇宙樹による中心はそのような点の一つである。…

【モモ(桃)】より

…このように桃はとくに西王母との結びつきが強く,《西遊記》で孫悟空がめちゃくちゃにする蟠桃会(ばんとうえ)も西王母が主宰するものであった。このような桃の持つ超越的な生命力付与の能力は,それが現実の果樹であることを超え,世界樹としての桃にその原形があると考えられたことによるであろう。 世界樹としての桃の伝承はおそらく古くまでさかのぼるのであろうが,文献的には漢代以降の記録に見える。…

※「世界樹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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