大樹(読み)タイジュ

デジタル大辞泉 「大樹」の意味・読み・例文・類語

たい‐じゅ【大樹】

大きな木。大木。「寄らば大樹かげ
大樹将軍」の略。
[類語]大木巨木樹木木本木木きぎ花木果樹雑木苗木若木・成木・古木老い木老木老樹生木立ち木埋もれ木枯れ木朽ち木倒木流木名木霊木神木巨樹低木灌木高木喬木

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精選版 日本国語大辞典 「大樹」の意味・読み・例文・類語

たい‐じゅ【大樹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな木。大木。大きくてしっかりしたもののたとえにもいう。
    1. [初出の実例]「或は戟を取り釼を持ち、頭に大樹を戴けり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
    2. 「巣は大樹の枝に懸れり」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉二)
    3. [その他の文献]〔史記‐封禅書〕
  3. たいじゅしょうぐん(大樹将軍)」の略。たいしゅう。
    1. [初出の実例]「大将 唐名羽林大将軍、常云幕府、又幕下、又云大樹、又柳営」(出典職原鈔(1340)下)
    2. 「大樹(ダイジュ)家慶公には」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初)
  4. 大名のこと。
    1. [初出の実例]「その外の衆中は、諸国の大樹(ジュ)より再三まねくといへども世にほまれをとる心なければ、人にしらるる名もあらはれず」(出典:浮世草子・元祿大平記(1702)七)

たいき【大樹】

  1. 北海道南東部の地名十勝平野の南端に位置する。農牧地が多く、第二次世界大戦前は馬の産地として知られた。戦後は酪農が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大樹」の意味・わかりやすい解説

大樹(町)
たいき

北海道中南部、十勝(とかち)総合振興局管内の町。1928年(昭和3)広尾(ひろお)村(現、広尾町)から分村、1949年忠類(ちゅうるい)村(現、幕別(まくべつ)町)を分離、1951年(昭和26)町制施行。町名はアイヌ語の「タイキ・ウシ」(ノミの多い所の意)に由来する。国道236号、336号が通じる。東部は太平洋、西部は日高山脈につながる東西に長い町で、山脈の水を集めた歴舟川(れきふねがわ)が東流して太平洋に注ぐ。冷害を被る畑作から畜産への転換が著しく進み、人口より乳牛頭数の多い酪農村である。耕地面積1万4600ヘクタールのうち85%は牧草地。農業生産額に占める畜産の割合は82.6%、うち乳牛73.5%、肉牛8.2%である(1993)。畑作は豆類、ビート(テンサイ)、ジャガイモが中心。漁業はサケ、マス、シシャモ、ホッキ、ツブ、ケガニなどの水揚げがある。道外資本による大牧場や競走馬牧場もある。原生花園散策、マリンスポーツ、釣りが楽しめるホロカヤントー、オイカマナイトーの二つの海跡湖があり、ホロカヤントー一帯は先住民の竪穴住居群遺跡となっている。清流歴舟川沿いにはカムイコタン農村公園キャンプ場、坂下仙峡などがあり、夏季には砂金掘りが体験できる。面積815.68平方キロメートル、人口5420(2020)。

[進藤賢一]

『『大樹町史』(1953・大樹町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「大樹」の意味・わかりやすい解説

大樹[町] (たいき)

北海道南東部,十勝支庁広尾郡の町。人口5977(2010)。十勝平野の南端にあり,西は日高山脈に属する山地である。歴舟(れきふね)川が南東方向へ流れて太平洋に注ぎ,中流部の主集落に国道236号線が通じる。第2次大戦前は馬産地であったが,戦後は酪農に転じ,乳業工場も立地する。海霧の影響で水田は発達せず,防霧林を設けてジャガイモ,豆類などの畑作を営む。沿岸部では定置網によるサケ漁も行われるが,漁家数は少ない。太平洋岸のホロヤカントウ沼には原生花園がみられる。
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百科事典マイペディア 「大樹」の意味・わかりやすい解説

大樹[町]【たいき】

北海道広尾郡の町。西に日高山脈,東に太平洋をひかえ,中部以東は十勝平野の南部を占める。馬産地であったが戦後酪農に転じ,乳牛の飼育などが盛ん。乳製品などの農産加工も行う。サケ,シシャモ,ホッキも産する。815.68km2。5977人(2010)。

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普及版 字通 「大樹」の読み・字形・画数・意味

【大樹】たいじゆ

大木。

字通「大」の項目を見る

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