普及版 字通 「个」の読み・字形・画数・意味
个
3画
[字訓] ひさし
[字形] 象形
支柱のあるひさしの形。〔礼記、月令〕「孟春の~、天子陽の左个に居り、~季春の~、天子陽の右个に居る」とあり、明堂四面のひさしをいう。
[訓義]
1. ひさし。
2. 個・箇の別体として用いる。数をかぞえる語。こ。
3. 射的の上下につける細長い布、的の舌。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕个 ヒサシ・ヒラ
[語系]
个・箇・個kaiは同声。介keatと声義近く、〔書、秦誓〕「一介の臣」を〔礼記、大学〕に「一个の臣」に作る。〔左伝、襄八年〕に「一个の行李」のほか、〔左伝〕に「一个」の語が数見し、〔周礼、考工記〕〔儀礼〕〔礼記〕に、三个・四个のように牲体を数える。〔説文〕に个を収めず、〔段注〕に〔六書故〕に引く〔唐本説文〕により「箇、或いは个に作る。竹なり」の文を補うが、竹葉とはしがたい字形である。
[下接語]
一个・下个・个个・左个・上个・右个
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報