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儀礼 ぎらいYi-li

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

儀礼
ぎらい
Yi-li

中国古代の支配者階級の冠婚葬祭などの礼儀作法を記した書。周公の著といわれるが実際には戦国時代頃に作られたらしい。『礼記』『周礼』とともに三礼という。

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儀礼
ぎれい
ritual

一般に信仰といわれる超自然的世界に関する観念的把握を,一定の伝統的行為様式をもって外的に表現したもの。その本質は超自然への順応を実現する手段という点にある。超自然への順応には,タブーを守るとか一定の禁欲的行動をとるなどの消極的儀礼と,供犠や祈祷のように直接的に超自然との交流を意図する積極的儀礼とがある。

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デジタル大辞泉の解説

ぎらい【儀礼】

中国の儒教教典の一。17編。周公の著と伝えられるが確証はない。古代の礼に関する文献を儒家が伝承してきたものの一部で、冠婚葬祭を中心とする礼の具体的規定。「周礼(しゅらい)」「礼記(らいき)」とともに三礼(さんらい)と称せられる。

ぎ‐れい【儀礼】

慣習によってその形式が整えられている礼法。礼式。
一定の形式にのっとって行われる宗教上の行為。「通過儀礼

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

儀礼【ぎれい】

それぞれの宗教や文化において定型化された行動。特定の宗教とは無関係な世俗的行事も含む。個人の地位の移行を示す通過儀礼結婚式,加入式,葬式など),集団の統合・連帯を定期的に強化するための強化儀礼農耕儀礼年中行事など),個人や集団の危機を除去するための状況儀礼(雨乞いや厄病払いなど)などがある。
→関連項目周礼

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎらい【儀礼 Yí lǐ】

中国古代の礼書,三礼(さんらい)の一つ。三礼の他の二つ,《周礼(しゆらい)》が仮構された国家組織を述べ,《礼記(らいき)》が断片的な礼の規範を取り上げて〈礼の精神〉を説こうとするのに対し,《儀礼》の本文は純粋に儀式の次第のみを記述しようとする。三礼の中でも最も早く成立したものであろう。《儀礼》が記述する儀式は,士冠礼(成人式)・士昏礼(しこんれい)(結婚式)・士葬礼(葬式)など〈士(し)〉階層の人生の通過儀礼,郷飲酒礼・郷射礼など共同体の祭礼,聘礼(へいれい)・覲礼(きんれい)など官僚として他国や天子のもとに出張した際の礼儀作法など,全部で17編からなる。

ぎれい【儀礼】

宗教的な儀式や,一定の法にのっとった礼式をさす。しかし,19世紀末以降の人文・社会科学,ことに民族学者・社会人類学者らによる調査と研究は,この言葉により深い意義と広がりとを与えた。すなわち,儀礼という行動様式は,ふだんの生活とは異なった時間と空間の中で行われ,さまざまな歌や踊り,色鮮やかな衣装や飾り物などを伴って,ある場合は荘厳な雰囲気を,またある場合は陽気な喧噪状態を作りだし,日常生活の中の言語や通常の技術的道具などでは表し伝ええない,社会の連帯といった価値や,結婚・死といった重大なる事件を明確に表現し,心に強く刻みこむ働きを持つ,ということが明らかになった。

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大辞林 第三版の解説

ぎらい【儀礼】

中国、儒教の経典の一。一七編。周公旦または孔子の作と伝えられる。成立は戦国末から漢初と推定される。周代から春秋時代にかけて宗教的・政治的儀礼を集録したもので、儀礼の形式を詳細に述べてある。「周礼しゆらい」「礼記」とともに「三礼さんらい」と呼ばれる。

ぎれい【儀礼】

一定の形式にのっとった規律ある行為・礼法。礼儀。礼式。 「外交-上必要な手続き」
聖なるものとかかわる慣習的・宗教的行為。 「通過-」

出典|三省堂
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世界大百科事典内の儀礼の言及

【三礼】より

…中国の礼に関する3種の古典,《周礼(しゆらい)》《儀礼(ぎらい)》《礼記(らいき)》の総称。《周礼》は《周官》ともいい,理想の官制をしるした行政法典。…

【葬制】より

…知られているすべての人類社会において,死はそれぞれの社会に固有の文化的意味づけを与えられている。この意味づけは,一方では死生観,他界観,終末論などの観念体系によって,他方では象徴的行動すなわち儀礼の存在によって支えられている。葬制とはこうした死を契機として行われる一連の儀礼にほかならず,したがってこれを死者儀礼と呼ぶこともできる。…

【犠牲】より

…宗教儀礼の分類の仕方には種々あるが,儀礼において,動物等の殺害ないし供物の破壊をともなう儀礼を,宗教学,文化人類学では一般に犠牲sacrificeと呼んでいる。もともとこの言葉はラテン語でsacer+facere,つまり〈聖なるものにする〉という意味を含み,日本語の生贄(いけにえ),供犠(くぎ)に該当する。…

【コミュニケーション】より

挨拶のために頭を下げたり握手したりする行動は,開始者の先後はあっても,同時に進行しうるものであり,あるいは邂逅や別離のしるしとして同時に了解し合い,それを拒否する場合とは明らかに区別された意味を両者の間に成立させる。触覚依存度の高い性的交渉の例はさておき,これら以外にも筋書きを共有し合った者どうしの共同作業や儀礼の場面で,人は言葉を発しなくとも,相互の身体的行動の軌跡を視覚的に読みとることで,コミュニケートし合っている。相撲やラグビーもまた,言葉を発することなく,相互の動きを視覚的あるいは触覚的知覚にもとづいて認知して,言葉によらぬコミュニケーションを行いつつ,同時並行的に競い合っているのである。…

【象徴】より

…このように,原イメージをめぐる単純極まりない説話の中に,概念的思考が無数の言葉を費やしてなおくみ尽くしえない思想と観念を喚起し,それらを日常的イメージとの相互浸透の関係におくことこそ,象徴および象徴的思考の働きなのである。
[儀礼と象徴]
 象徴の力は世界と人間に具体的に働きかけるためにも用いられる。象徴が組織する経験の多様性に,また,知・情・意を含む全体的な精神作用を喚起し方向づける作用のゆえに,象徴が人間の経験世界を操作するために用いられるとき,それはきわめて有効に働く。…

【道化】より

…foolの語源はラテン語のフォリスfollis(〈ふいご〉の意)で,道化の無内容な言葉を〈風〉にたとえたと思われる。他にも類語は多く,貴族・富豪の饗宴に伴食したバフーンbuffoon(これも〈風〉を意味するイタリア語buffaに由来する),宮廷お抱えのジェスターjester,タロット(のちのトランプ)のジョーカーjoker,神話・伝説や儀礼に登場するいたずら者のトリックスター,そしてコメディア・デラルテからサーカスを経てミュージック・ホールや無声映画にいたる民衆的芸能に欠かせぬクラウンなどがある。 これらを整然と区別し定義するのは不可能だが,後述する〈儀礼の道化〉が典型的に示している,固定的な秩序へのおどけた批判者,思考の枠組みの解体者という役割は,あらゆる分野の道化に共通して見られる。…

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