中和田横穴墓群(読み)なかわだよこあなぼぐん

日本歴史地名大系 「中和田横穴墓群」の解説

中和田横穴墓群
なかわだよこあなぼぐん

[現在地名]多摩市和田

大栗おおくり川下流域の左岸台地斜面に造営された横穴墓群。昭和二八年(一九五三)・同五一年の調査により二〇基以上の存在が明らかになった。台地南斜面のローム層を掘削して構築されたものであり、立地に従ってきわめて細長い墓前域を造作している。横穴墓の構造は、(一)玄室が複室で側壁曲線を呈する胴張り複室のもの、(二)玄室の幅と長さが近似する矩形を基調とするもの、(三)(二)が崩れて台形平面を呈するものに三区分され、七世紀の前半代から後半代にかけて造営されたものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android