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中央集権強化とKGB復活 ちゅうおうしゅうけんきょうかとKGBふっかつ/ちゅうおうしゅうけんきょうかとけーじーびーふっかつ

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知恵蔵の解説

中央集権強化とKGB復活

ロシアでは、頻発するテロとの闘争を口実に、中央集権を強化し、治安機関を強化する動きが一気に強まった。これに対しては、ロシア内外から、独裁体制の復活、民主化の後退として強い批判の声もあがり、欧米とロシアの関係も悪化している。2004年9月の北オセチア学校テロ事件の後、プーチン政権は強権体制強化策を一気に実施しようとし、地方の首長を従来の直接選挙制から、大統領の指名と地方議会の承認という事実上の大統領任命制に移行する方針を表明した。また、これまで下院議員の半数を選出した小選挙区制を廃し、政党比例代表制に一本化するとした。治安機関の強化も重点政策とされ、シロビキと呼ばれる旧ソ連のKGB(国家保安委員会)や軍、最高検察庁内務省など治安関係の出身者が政治的に重要なポストに就いて影響力を強めた。ユコス社など新興財閥への弾圧も、シロビキが主導している。KGBは解体されて、連邦保安局(FSB)、対外情報局(SVR)、国境警備局(FPS)などに分割されたが、プーチンは国境警備局を連邦保安局に統合し、同局を事実上「省」に格上げした。旧KGBに匹敵する「国家保安省」をつくる動きもある。

(袴田茂樹 青山学院大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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