中華竜鳥(読み)ちゅうかりゅうちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中華竜鳥」の意味・わかりやすい解説

中華竜鳥
ちゅうかりゅうちょう

シノサウロプテリクス (Sinosauropteryx) 。 1996年中国東北部遼寧省の地層から発見された羽毛をもつ恐竜化石。ジュラ紀後期から白亜紀前期 (約1億 5000万~1億 2000万年前) に活動していた,全長約 1mの小型肉食恐竜の1種とみられるが,背中から尾にかけて羽毛か毛の痕跡と思われる珍しい外皮構造をもつため「羽毛恐竜」とも呼ばれ,恐竜と鳥類とのつながりを解くものとして注目される。また,卵管に卵を有し,胃内部に捕食した哺乳動物が残る1体も見つかっており,恐竜の生態を解明するうえで貴重な発見となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android