痕跡(読み)コンセキ

デジタル大辞泉 「痕跡」の意味・読み・例文・類語

こん‐せき【痕跡】

過去にある事物があったことを示す、あとかた。形跡。「痕跡をとどめない」
[類語]形跡跡形

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精選版 日本国語大辞典 「痕跡」の意味・読み・例文・類語

こん‐せき【痕跡】

  1. 〘 名詞 〙 ある物事が過去にあったことを示す、かすかなあと。形跡。
    1. [初出の実例]「墨に浸れし蜘蛛の紙上に行せる痕跡(〈注〉アト)の如しといへり」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「痕跡」の意味・わかりやすい解説

痕跡
こんせき
trace

なんらかの活動結果として神経系内に残された生理的変化状態狭義には記憶過程に対応して脳内に刻み込まれた構造的または機能的な変化の状態。記憶痕跡に関しては古くからいくつかの仮説があるが,一般には記憶現象を説明するための概念である。最近,生化学的観点からの研究も進められている。

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化学辞典 第2版 「痕跡」の解説

痕跡
コンセキ
trace

ある物質の量が,混合物全体あるいはほか成分に比べていちじるしく少なく,使用した分析法ではその存在は確認できるが正確に定量できないか,あるいは問題とするに足りないことをいう.

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デジタル大辞泉プラス 「痕跡」の解説

痕跡

米国の作家パトリシア・コーンウェルのミステリー小説(2004)。原題《Trace》。「検屍官ケイ」シリーズ第13作。

痕跡(あとあと)

桑原裕子の戯曲。2014年8月、劇団KAKUTAにより青山円形劇場にて初演。2015年、第18回鶴屋南北戯曲賞受賞。

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