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卵管 らんかん oviducts

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

卵管
らんかん
oviducts

女性生殖器の一つ。卵子を卵巣から子宮に運ぶ長さ約 10cmの左右1対の管。輸卵管ともいい,また先端がらっぱのように広がっているので,ラッパ管とも呼んだ。発見者の G.ファロピウスの名を取ってファロピウス管ともいう。

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デジタル大辞泉の解説

らん‐かん〔‐クワン〕【卵管】

雌性生殖器の一部。卵巣から排出された卵を子宮あるいは体外に向かって運ぶ管。人間ではここで受精が行われ、卵割を終えて子宮壁に着床(ちゃくしょう)する。輸卵管。喇叭(らっぱ)管。

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百科事典マイペディアの解説

卵管【らんかん】

輸卵管,らっぱ管とも。脊椎動物において卵巣から出た卵を子宮に送る管。発生的には子宮は卵管から分化したもの。成人で長さ約10cmで,子宮の両側にある子宮広間膜という腹膜のひだの上縁を走る。
→関連項目子宮人工流産卵管炎

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栄養・生化学辞典の解説

卵管

 輸卵管ともいう.子宮の側壁から伸びる管で,排卵された卵を卵巣から子宮の方へ送る管.

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世界大百科事典 第2版の解説

らんかん【卵管 oviduct】

卵巣から出た卵を子宮まで運ぶ管。輸卵管またはらっぱ管ともいう。発生的には子宮と同じくミュラー管に由来する。一端は子宮の上外側隅で子宮内腔に開き(卵管子宮口),他端は卵巣の近くで腹膜腔に開く(卵管腹腔口)。卵巣から出た卵は卵管腹腔口から卵管内に入る。卵管は子宮口側は細いが,腹腔口側はしだいに太くなり,端のところがらっぱ状に広がり,しかも深い切れ込みが入っている。ここを卵管采(さい)といい,腹腔口近くの太くなった部分を卵管膨大部と呼び,受精はこの膨大部で起こるという。

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大辞林 第三版の解説

らんかん【卵管】

排卵により卵巣から遊離した卵子を子宮に送る管。輸卵管。喇叭らつぱ管。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

卵管
らんかん

動物の卵巣から排卵された卵を受け取り生殖孔まで運ぶ管のことで、輸卵管ともいう。両生類以上の脊椎(せきつい)動物の卵管は発生学的にはミュラー管に由来し、魚類や無脊椎動物の卵管は一般に卵巣被膜が伸長したものである。胎生である哺乳(ほにゅう)類の卵管は胎児維持のためにその大部分が子宮と腟(ちつ)に分化するので、この両部分を除いた残りの部分を狭義に卵管(またはラッパ管)とよび、そこが受精の場である。卵生の動物では卵管壁より栄養、卵殻などを分泌して卵に与える。昆虫などの卵巣は何本かの細長い管の集合からなり、この管を卵管(または卵巣管)とよび、卵巣の末端部から先を輸卵管とよんでいる。[守 隆夫]

ヒトにおける卵管

ヒトの卵管は左右1対になっており、子宮底の左右外側角から始まり、骨盤側壁に向かって延びている(長さは7~15センチメートル)。卵管はその全長にわたって腹膜に包まれ、他の内臓の間膜と同じように卵管間膜を形成し、そのまま子宮広間膜に続く。つまり、卵管間膜は子宮広間膜の上縁にあたる。卵管はこの卵管間膜によって支持されている。卵管の内側端は子宮内腔(くう)に開く卵管子宮口であり、外側端は腹膜腔に開く卵管腹腔口である。卵管は構造上、全長を4区分する。最内側は子宮壁内にある子宮部で、これに続いて卵管峡部がある。これは長さ3~4センチメートルで、卵管中でもっとも狭い部分である。卵管は、ここからしだいに膨大となり、卵管膨大部となる。この部分の長さは7~8センチメートルで、卵管全長のほぼ3分の2を占め、卵巣を前上方からアーチ型に囲んでいる。続いて卵管膨大部は漏斗(ろうと)状の卵管漏斗に移行し、花弁状になって腹膜腔に開く。この花弁状の部分を卵管采(さい)という。卵管采の花弁の1本は長く延びて卵巣の上端表面に付着するが、これはとくに卵巣采とよばれる。卵巣の上端内側面はこの卵管采によって房(ふさ)をかぶせたように覆われるため、卵巣の内側面から排出された卵は、うまく卵管内に吸引されることとなる。
 受精は卵管の膨大部で行われる。受精卵は卵管内を子宮に向かう間に発育し、子宮壁に着床する。卵管の内面は粘膜で覆われるが、とくに卵管漏斗や卵管采の粘膜上皮には多数の線毛があり、この線毛運動は卵の輸送に役だっている。また、卵管の粘膜には縦走するヒダが多く(これを卵管ヒダという)、卵管膨大部でとくに発達している。粘膜の外側には固くて厚い内輪層と外縦層の平滑筋が発達し、この筋の収縮による卵管の蠕動(ぜんどう)運動が卵の輸送を助けている。卵が卵管に入らず、腹膜腔で受精してしまう場合を腹腔妊娠(にんしん)という。また、まれには、なんらかの原因で受精卵が卵管内で発育してしまうことがある。これを卵管妊娠といい、卵管流産とか卵管破裂などの危険を生じる場合がある。このほか、細菌感染によっておこる卵管炎などで卵管が閉鎖されると、不妊症の原因となることもある。
 なお、卵管はその形状から古くはラッパ管とよばれたほか、発見者であるイタリアの解剖学者ファロピーオG. Fallopio(1523―62)にちなみ、ファロピーオ管あるいはファロビウス管ともよぶ。[嶋井和世]

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世界大百科事典内の卵管の言及

【性器】より

…すなわち男性では睾丸(精巣)で作られた精子が副睾丸(精巣上体)から精管を経て尿道に運ばれるが,付属腺として精囊や前立腺などがあり,交接器として陰茎がある。女性では卵巣とそこで作られた卵子を運ぶ卵管と,受精卵を育てる子宮,交接器としての腟などがおもな性器である。 このように,また,いうまでもなく,性器は男女で著しい性差を示すが,一般に性腺自身の特徴を一次性徴といい,それ以外の性別を示す特徴を二次性徴という。…

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