中踊(読み)なかおどり

精選版 日本国語大辞典 「中踊」の意味・読み・例文・類語

なか‐おどり‥をどり【中踊】

  1. 〘 名詞 〙 大勢の者が輪を作って踊る時、その中に出て踊ること。
    1. [初出の実例]「大蔵之丞も道場の太鼓三尺四方ありけるに、つなをつけて首にかけ、是をうって中をどりし給ふほどに」(出典:義残後覚(1596)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中踊の言及

【風流踊】より

…江戸時代に入ると風流踊の生命でもある人の目を驚かす趣向が薄らぐが,1604年(慶長9)8月に,京の町組が豊臣家から経費を保証されて演じた秀吉七回忌の風流踊は,歴史に残る大がかりなもので,そのようすは《豊国神社祭礼屛風》に描かれて残る。
[芸態]
 囃子物の伝統を引く風流の大傘や,思い思いの仮装の者,棒振り,笛・太鼓・鼓・鉦などの囃し手が〈中踊り〉として踊り衆の中に入り,それを取り巻いてそろいの衣装,被り物,持ち物を身につけた〈側踊(がわおどり)〉が並ぶ。音頭取りである新発意が口上などを述べて踊りを促すと,趣向に沿った踊り歌を音頭が歌う。…

※「中踊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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