道場(読み)どうじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

道場
どうじょう

(1) 仏が悟りを開いた場所をいい,歴史的には釈尊が成道した古代インドのマガダ国のナイランジャナー川 (尼連禅河) のほとりの菩提樹下の金剛座をいう。 (2) 仏を供養する場所。 (3) 悟りを開くためのよりどころとなる決意,修行などをいう。 (4) 寺院別名。 (5) 武芸の練習所。

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デジタル大辞泉の解説

どう‐じょう〔ダウヂヤウ〕【道場】

武芸の修練を行う場所。また、広く心身の鍛錬などを行う場所。「剣道の道場」「断食道場
《〈梵〉bodhi-maṇḍa の訳「菩提(ぼだい)道場」の略》
㋐釈迦(しゃか)が悟りを開いた菩提樹下の場所。
㋑仏道修行の場所。
㋒浄土真宗・時宗の寺院。
㋓信徒が集まって念仏を唱える集会所

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

道場 どうじょう

?-? 飛鳥(あすか)時代の僧。
日本霊異記(りょういき)」によると,尾張(おわり)(愛知県)の人で,敏達(びだつ)天皇(在位572-585)のころ雷の予言で生まれる。十余歳で超人的な怪力の持ち主になり,鬼を退治するなどの不思議をおこなった。のち出家して大和(奈良県)元興(がんごう)寺のとなったという。

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世界大百科事典 第2版の解説

どうじょう【道場】

釈迦が悟りを開いた場所,つまり中インドのブッダガヤーにある菩提樹の下の金剛座の漢訳語。サンスクリットのbodhi‐maṇḍalaなどに当たる。したがって道場樹は悟りを開く場所にある菩提樹を指す。そこから中国では,仏道を修行する場所をひろく道場というようになり,とくに隋の煬帝(ようだい)は613年(大業9)に詔して全国の寺を改めて道場とよばせた。日本では七堂伽藍を完備していない小寺院や祠堂を道場とよぶことが多かった。

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大辞林 第三版の解説

どうじょう【道場】

武芸の練習や、修養・訓練などを行う場所。 「町-」 「ヨーガ-」
〘仏〙
釈迦が悟りをひらいた場所。菩提道場。
修行をする建物や施設。
寺院の別名。
特に中世の真宗などで、寺院に準ずる役割を果たす施設。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

道場
どうじょう

本来は、釈尊が悟りを開いた場所のこと。サンスクリット語でボーディ・マンダbodhi-maaまたはボーディ・マンダラbodhi-maalaといい、正確には、前者は釈尊が成道(じょうどう)したブッダガヤにある菩提樹(ぼだいじゅ)下の金剛(こんごう)座をさし、後者はその周りの区域をいう。また場所を問わず悟りを願う心のことを道場という場合もある。
 日本では一般に仏道を修行する場所や建物のことをいい、より広い意味に用いられる。さらに転じて武道などの修行をする場所をもさすようになった。[松本史朗]

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精選版 日本国語大辞典の解説

どう‐じょう ダウヂャウ【道場】

〘名〙 (bodhimaṇḍa の訳語)
① 仏がさとりを開いた場所。菩提樹下の金剛座をいう。
② 発心(ほっしん)・深心(じんしん)など、さとりを開くもととなる心や布施などの修行をいう。〔法句経〕
③ 仏道修行の場所。仏をまつり仏の教えを説く所。寺。寺院。また、寺院としての格を持たない小さな建物や、臨時にしつらえられた法会、法事のための場所などをもいう。
※令義解(718)僧尼「凡僧尼非寺院。別立道場。聚衆教化。〈略〉者。皆還俗」 〔白居易‐斎戒満夜戯招夢得詩〕
浄土真宗時宗で、念仏の集まりを行なう場。簡略なものから、寺院までをいった。
※改邪鈔(1337頃)「道場と号して簷(のき)をならべ墻をへだてたるところにて、各別各別に会場をしむる事」
⑤ 特に近世、仏像を安置してあるだけで、寺格もなく住僧も定まらない寺。
※咄本・軽口露がはなし(1691)二「去田舎に、一村みな一向宗にて、道場(ダウデウ)へまいりて御讚歎を聴聞いたし」
⑥ 弟子が集まり師について武芸を学び、練習する所。
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)中「妻子引具し旧冬より、上本町の道場の玄関構へ借座敷」
⑦ 多くの人々が集まり、団体生活をして精神修養・技術の練成などに励む場所。

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世界大百科事典内の道場の言及

【曼荼羅】より

…本質を得るとは,仏の無上正等覚という最高の悟りを得ることであり,この真理を表現したのが曼荼羅であるとし,これは円輪のように過不足なく充実した境地であるため,円輪具足とも訳される。曼荼羅はまた悟りを得た場所,さらには道場を意味し,道場には壇を設けて如来や菩薩が集まるところから,壇や集合の意味を生ずる。そこから壇上に仏菩薩の像を集めて安置し,ひいては集合像を描いたものを曼荼羅と称するようになる。…

※「道場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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