丸こい(読み)まるまこい

精選版 日本国語大辞典 「丸こい」の意味・読み・例文・類語

まるま‐こ・い【丸こい】

〘形口〙 まるまこ・し 〘形ク〙 (「こい」は接尾語)
① 小さくて丸いさま。
浮世草子・色里三所世帯(1688)上「むかしにかはり丸まこき金子くれるなし」
② 欠ける点のないさま。完全である。
※浮世草子・椀久二世(1691)上「律義千万まるまこき虚(うつけ)なれば」

まるっ‐こ・い【丸こい】

〘形口〙 (「こい」は接尾語) まんまるである。いかにも丸い。また、丸い感じである。まるこい。
胸算用(1902)〈尾崎紅葉・瀬沼恪三郎訳〉「一口に謂へば胡桃のやうな円(マル)っこい奴が」

まる‐こ・い【丸こい】

〘形口〙 (「こい」は接尾語) =まるっこい(丸━)
※雑俳・机の塵(1843)「ヲヲしん気・丸こう成った角たづね」

まるまっ‐こ・い【丸こい】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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