主戸・客戸(読み)しゅこきゃっこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「主戸・客戸」の意味・わかりやすい解説

主戸・客戸
しゅこきゃっこ

中国で、主戸は原則として本籍居住者で土地所有者、客戸は流寓(りゅうぐう)外来の無産戸をいう。客戸の名称は魏(ぎ)・晋(しん)にまでもさかのぼることができるが、客戸が戸籍上明確な扱いを受けるようになるのは宋(そう)代のことである。宋代の戸籍は主戸と客戸を区別して登録した。主戸は財産の多寡に応じて5等に等級化され、両税や職役を負担し、税戸ともよばれた。客戸は等外の戸で、税役は負担しなかったが、主戸と同様身丁(しんてい)税(人頭税)や保甲法の保丁、夫役(ふえき)などが課された。客戸の多くは地主の土地を耕作する佃戸(でんこ)や雇傭(こよう)人であった。国家の経済的基礎は主戸に置かれ、客戸の主戸化政策がとられた。客戸も土地を所有すれば主戸籍に編入され、主・客を分かつ基準は居住地よりは土地所有の有無に置かれるようになった。戸口統計上の両者比率は、年代や地域によってかなりの差があるが、北宋中期、客戸は総戸数の約34%を占めていた。戸籍上の主・客戸制は宋一代で消滅する。

[柳田節子]

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