久本寺村(読み)くほんじむら

日本歴史地名大系 「久本寺村」の解説

久本寺村
くほんじむら

[現在地名]鷲宮町久本寺きゆうほんじ

中妻なかづま村の南東にある。地内の広福こうふく院の所伝によれば、寛政元年(一七八九)の梵鐘銘に「光明山九品寺広福院」とあり、古く九品くぼん寺という仏寺があったことが地名の起りだという。田園簿に村名がみえ、田高九四石余・畑高七七石余で川越藩領。寛文四年(一六六四)の河越領郷村高帳には久品寺とあり、拝領高二四六石余で田方一四町八反余・畑方一二町二反余、新田高九八石余で田方五町九反余・畑方四町八反余となっている。元禄郷帳では高三四七石余、国立史料館本元禄郷帳では旗本多門・疋田二家の相給。慶長六年(一六〇一)から寛文二年まで陸奥仙台伊達家の鷹場で(貞享元年「久喜鷹場村数覚書」伊達家文書)、幕府鷹匠頭戸田五助組の捉飼場であった(文化一五年「捉飼場書上」藤塚村文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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