日本歴史地名大系 「鷲宮町」の解説 鷲宮町わしみやまち 埼玉県:北葛飾郡鷲宮町面積:一三・九〇平方キロ郡の北部に位置し、北端は栗橋(くりはし)町、北から西にかけては加須(かぞ)市、南は久喜市、東は幸手(さつて)市に接する。集落は鷲宮(わしのみや)神社から粟原(あわばら)にかけての洪積台地を除くと、利根川乱流河道によって形成された沖積平地の自然堤防上に連なる。町の中央をかつての下総・武蔵の国境筋にあたる古利根川(葛西用水路)と青毛(あおげ)堀川、北部を中川と北側用水路、南部を新(につ)川が流れる。町名は古社鷲宮神社に由来する。およそ三千年ほど前は鷲宮神社から粟原にかけての洪積台地を除いては海の中にあった。このなかで鷲宮神社に接する堀之内(ほりのうち)遺跡から縄文時代後期と古墳時代後期の遺物が発見されている。かつて下総国と武蔵国は利根川旧流路により分けられたが、その左岸にあたる大輪(おおわ)・八甫(はつぽう)・川崎(かわさき)などが下総国葛飾郡、右岸の鷲ノ宮・上内(うえうち)・中妻(なかづま)などが武蔵国埼玉郡に所属した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by