代助郷(読み)ダイスケゴウ

デジタル大辞泉 「代助郷」の意味・読み・例文・類語

だい‐すけごう〔‐すけガウ〕【代助郷】

江戸時代じょう助郷村が災害などのためえき負担を免除された際、その分の負担を課せられた村。

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精選版 日本国語大辞典 「代助郷」の意味・読み・例文・類語

だい‐すけごう‥すけガウ【代助郷】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、特定助郷が、災害や疲弊などのために一部、または、全部その役負担を免除された際、その分の代勤を命ぜられた助郷。新たに助郷が指定される場合と、在来の助郷村に追加して分割負担される場合とがあった。
    1. [初出の実例]「助郷免除代助郷申付候手続」(出典:道中秘書‐四・享保二年(1717)一〇月九日(古事類苑・政治九八))

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世界大百科事典(旧版)内の代助郷の言及

【助郷】より

…また,窮迫した定助村が休役を願うことが宝暦期(1751‐64)には広範化し,代りに指名される村との間での争論も増大した。代りに務める代助郷は一般に遠隔地のため,代金納にすることが多かった。この人馬請負の稼ぎと宿助郷の負担軽減のため宿駅,定助は助郷拡大を望み,また幕府も定助を補う加(か)助郷,増(まし)助郷,当分助郷などの諸種の助郷を設け宿駅制維持に努め,これらに指定される村と宿,定助との対立もしばしば発生した。…

※「代助郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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