事よろし(読み)コトヨロシ

デジタル大辞泉 「事よろし」の意味・読み・例文・類語

ことよろ・し

《「よろし」は、まあまあよい程度をいう》
たいしたことはない。差し支えがない。
「―・しき時こそ腰折れかかりたる事も思ひつづけけれ」〈更級
かなりよい。相応である。
「この殿の亭の前を―・しき女の通りける」〈十訓抄・七〉

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精選版 日本国語大辞典 「事よろし」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 よろし

  1. ( 「よろし」は、まあまあよい、あたりまえであるなどの意 )
  2. たいしたことではない。普通どおりだ。ありふれている。さしつかえない。
    1. [初出の実例]「事よろしき時こそ腰をれかかりたる事も思ひつづけけれ」(出典:更級日記(1059頃))
  3. かなり良い。相応である。
    1. [初出の実例]「県召に、ことよろしき国の司になりたらば」(出典:今鏡(1170)九)

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