事を左右に寄す(読み)ことをさゆうによす

精選版 日本国語大辞典 「事を左右に寄す」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 を 左右(さゆう・さう)に寄(よ)

  1. 他の事にかこつけて、あれこれ言いのがれをする。どっちつかずの態度をとる。事を両端に寄す。
    1. [初出の実例]「米先立用駄賃、其後寄左右、迄今日更不上」(出典:九条家本延喜式裏文書‐康保三年(966)九月一日・清胤王書状)
    2. 「予州は、此子して家つがせむとおもひ給ふと心得て、事を左右によせて、むかへらるるにも及ばず」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android