精選版 日本国語大辞典 「事離」の意味・読み・例文・類語
こと‐さか【事離】
- 〘 名詞 〙 ( 「事」は夫婦のちぎりの意 ) 離縁。離婚。
- [初出の実例]「復、妻の為に、嫌(きら)はれ離(はな)たれし者有りて、〈略〉強に事瑕(コトサカ)の婢(めのやつこ)と為〈事瑕、此をば居騰作柯(コトサカ)と云ふ〉」(出典:日本書紀(720)大化二年三月)
事離の補助注記
「書紀‐神代上(水戸本訓)」の「盟(ちか)ふて曰はく、族(うから)、離(はな)れなむとのたまふ。又曰はく、族(うから)負(ま)けしとのたまふ。乃ち唾(つは)く神を、号けて速玉(はやたま)の男(を)と曰す。次に掃(はら)ふ神を、泉津(よもつ)事解(コトサカ)の男(を)と号く」の例は、神名の一部として用いられている。