人杖(読み)ヒトヅエ

デジタル大辞泉 「人杖」の意味・読み・例文・類語

ひと‐づえ〔‐づゑ〕【人×杖】

杖がわりに人の肩によりかかって歩くこと。また、その杖がわりになる人。
人を杖のように軽々とあしらうこと。
相撲すまひをも取りて―につかひて投げすてつ」〈今昔二三・二一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「人杖」の意味・読み・例文・類語

ひと‐づえ‥づゑ【人杖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人を、杖のように軽々と扱うこと。
    1. [初出の実例]「尻蹴むとしつる相撲をも取て人杖に仕ひて投弃てつ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二三)
  3. 歩くときに杖の代わりに人の肩などにもたれかかること。また、そのもたれかかられた人。

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