今吉名(読み)いまよしみよう

日本歴史地名大系 「今吉名」の解説

今吉名
いまよしみよう

現大字今吉に比定される中世の名。弘安一〇年(一二八七)五月二日の相良迎蓮田地坪付在家注文(相良家文書/鎌倉遺文二一)上毛こうげ成恒なりつね名内の田地として「今吉名 二丁九段三丈中」「庄屋今吉名 二丁三段四丈中」、本在家として「今吉薗」「庄屋今吉薗」がみえる。鎌倉後期頃と推定される年月日未詳の宇佐大宮司公敦譲状(志賀文書/熊本県史料 中世篇二)で「田原女房」と号する宇佐大子に譲られた「上毛郡内本今吉名并吉木壱町」は、建武元年(一三三四)五月一日の後醍醐天皇綸旨(同文書/南北朝遺文(九州編)一)で宇佐氏女に当知行安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android