仮にても(読み)かりにても

精選版 日本国語大辞典 「仮にても」の意味・読み・例文・類語

かりに【仮に】 て も

① ほんの一時的であっても。ちょっとでも。
曾丹集(11C初か)「かりにてもおもへばこそはなつ草のしげれる中をわけつつもくれ」
② 下に打消、反語などを伴って用いる。たとえ一時的にも。じょうだんにも。決して。
※後撰(951‐953頃)恋六・一〇五〇「忘草名をもゆゆしみかりにてもおふてふやどはゆきてだに見じ〈よみ人しらず〉」

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