仮にても(読み)かりにても

精選版 日本国語大辞典 「仮にても」の意味・読み・例文・類語

かりに【仮に】 て も

  1. ほんの一時的であっても。ちょっとでも。
    1. [初出の実例]「かりにてもおもへばこそはなつ草のしげれる中をわけつつもくれ」(出典:曾丹集(11C初か))
  2. 下に打消、反語などを伴って用いる。たとえ一時的にも。じょうだんにも。決して。
    1. [初出の実例]「忘草名をもゆゆしみかりにてもおふてふやどはゆきてだに見じ〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋六・一〇五〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android