仮の現(読み)かりのうつつ

精選版 日本国語大辞典 「仮の現」の意味・読み・例文・類語

かり【仮】 の 現(うつつ)

はかない現世。無常であるこの世。仏教の、現世は仮のものであるという考え方による。
浄瑠璃心中重井筒(1707)血汐朧染「身をなきものと知りながら、いとし憎しのたはぶれも、しばし此きし彼の岸の、かりうつつ仮橋や」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報