伊能小図

共同通信ニュース用語解説 「伊能小図」の解説

伊能小図

伊能忠敬いのう・ただたかの死後3年の1821年に測量隊が完成させ幕府に提出した「大日本沿海輿地全図」3種のうち、縮尺が最も小さい日本地図。全214枚の大図、8枚の中図に対し、3枚の小図は全国を俯瞰ふかんしやすく汎用はんよう性も高い。幕末に幕府が提供した写本(複製、英国立公文書館所蔵)を見た英海軍はその正確さに驚き、日本近海の海図を修正した。樺太図を加えた4枚組みの「官板実測日本地図」が明治初年にかけ木版で刷られ、伊能図の初出版となった。

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