伸銅品(読み)しんどうひん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伸銅品」の意味・わかりやすい解説

伸銅品
しんどうひん

銅および銅合金のいわゆる展伸材の総称。板、条(幅の狭い長い板)、棒、線、管、箔(はく)などの各種があり、圧延、押出し、引抜きなどの加工法により塑性(そせい)加工してつくられる。銅合金の分野では、たとえば「伸銅業界」の語にみられるように鋳造品に対する用語である。

[三島良續]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の伸銅品の言及

【伸銅工業】より

…銅を圧延加工することを伸銅といい,それによって生産される製品が伸銅品,伸銅品を生産する産業が伸銅工業である。伸銅品は,板,棒,条(板状のテープ),線,パイプなどに分けられる。…

【銅合金】より

…これらの合金を組成によってまとめると,純銅,添加元素が少ない高銅合金,亜鉛をおもな添加元素とする黄銅系,スズをおもな添加元素とする青銅系,ニッケルを含むキュプロニッケル(白銅),銅‐ニッケル‐亜鉛合金の洋銀(洋白),その他となる。また,別の分類としては,塑性加工によって線,棒,板,管などにして使用される展伸材(伸銅品)と鋳物として使われるものとに大別される。使用される量は前者が多い。…

※「伸銅品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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