似らしい(読み)につこらしい

精選版 日本国語大辞典 「似らしい」の意味・読み・例文・類語

につこ‐らし・い【似らしい】

〘形口〙 につこらし 〘形シク〙 (「らしい」は接尾語)
① いかにもふさわしい。よく似合う。似つかわしい。似あわしい。
評判記難波物語(1655)「勢たかく、くびながくして、しんによろうか妻に似つこらし」
② ひじょうによく似ている。あまりに似ていてまぎらわしい。
浮世草子・新色五巻書(1698)三「につこらしき出家さへ見れば、向ふに廻りて顔に穴の明くほど覗(のぞ)き」
③ いかにも本当らしく見せかけるさま。まことしやかである。もっともらしい。
※浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上「うそ八百、につこらしく〈略〉てにとる様に、みてきたやう也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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