改訂新版 世界大百科事典 「難波物語」の意味・わかりやすい解説 難波物語 (なにわものがたり) 遊女評判記。著者未詳。1655年(明暦1)刊。1冊。京都島原の評判記。序文のあとに〈難波物語,付,批判〉とあって,本文を掲げた後にその批判を加えるという体裁をとる。〈ある人,四条河原の傾城狂言を見て〉遊廓に行こうという気持になるのが発端で,遊びの得失について述べている。さらに,太夫の八千代,小藤,薫,三笠,明珠(めいしゆ),金太夫,勝山,小太夫,藤枝,金山(きんざん),初音,浮舟,左門について,および天神(太夫に次ぐ位)は生田以下計31人の評判を記している。執筆者:宗政 五十緒 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by