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出家 しゅっけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

出家
しゅっけ

在家 (ざいけ) の対。家庭における日常生活を求道修行妨げになるとして,家庭生活を捨て,修行に最も適すると思われる環境に入って,修行に没頭すること。また,その人をもいう。

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デジタル大辞泉の解説

しゅっ‐け【出家】

[名](スル)世俗の生活を捨て、僧となって仏道を修行すること。また、その人。「俗世を厭い出家する」⇔在家(ざいけ)

す‐け【出家】

しゅっけ」の直音表記
「一日の―の功徳は、はかりなきものなれば、なほ頼ませ給へ」〈・夢浮橋〉

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百科事典マイペディアの解説

出家【しゅっけ】

サンスクリットのプラブラジャーの訳。在家の対。世俗の生活を捨て剃髪(ていはつ)染衣して仏道に専心すること,またはその人をいう。比丘(びく)・比丘沙弥沙弥尼(四衆)をいい,またの通称として用いる。
→関連項目戒壇袈裟在家

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅっけ【出家】

サンスクリットのプラブラジャーpravrajyāまたはプラブラジタpravrajitaの訳。家を出て仏門に入ること。在家の対。家庭生活を捨て,世俗的な執着を離れて,もっぱら仏道を修行すること。またはその人をいう。仏門に入って僧尼となることである。仏教徒の集団を構成する七衆のうち在家の優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)を除く,比丘(びく),比丘尼,式叉摩那(しきしやまな),沙弥(しやみ),沙弥尼の五衆は出家のなかに入る。

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大辞林 第三版の解説

しゅっけ【出家】

( 名 ) スル
〘仏〙 家庭などとの関係を切り、世俗を離れ、戒を受けて僧になること。また、その人。現代では、各宗派の定めにしたがって、僧としての資格を得ること。僧侶。僧。 ↔ 在家 「世をはかなんで-する」

でいえ【出家】

分家ぶんけ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

出家
しゅっけ

家庭生活を離れて仏門に入り、専一に修行の道に励むこと、またその人をいう。パーリ語のパッバッジャpabbajjaまたパッバジタpabbajita、サンスクリット語のプラブラジュヤpravrajyaまたプラブラジタpravrajitaの訳で、自分の生まれた家、あるいは所属する家を出ること、またその人の意。出家人、道人(どうにん)、沙門(しゃもん)、比丘(びく)ともいい、一般に僧侶(そうりょ)ともよばれる。在家(ざいけ)また在家人、居士(こじ)、世人(せじん)に対する語。両者をあわせて道俗、僧俗とよぶときの「道」あるいは「僧」をさす。
 出家の風習は、元来、古代インドの修行者の間で行われていたもので、出家にあたっては親権者の承諾を必要とした。出家者には、比丘(びく)・比丘尼(びくに)・正学女(しょうがくにょ)(式叉摩那(しきしゃまな))・沙弥(しゃみ)・沙弥尼(しゃみに)の5種があり、これを五衆(ごしゅ)という。沙弥・沙弥尼は十戒を、正学女は六戒を、比丘・比丘尼は具足(ぐそく)戒(パーリ律ではそれぞれ227.311、四分律(しぶんりつ)では250.348)を受けておのおのの身分となる。出家すると、世俗時の苗字(みょうじ)や名前を捨てて、新たに出家者の名前(僧名)がつけられる。また、自らの所属する家庭あるいは一族の構成員としての冠婚葬祭などの義務や、財産相続・分与などの権利を放棄することになる。なお、在家から仏門に入ることを中国・日本では得度(とくど)という。[阿部慈園]

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世界大百科事典内の出家の言及

【東南アジア】より

…上座部仏教の中核はサンガである。サンガとは,いっさいの世俗的労働から解放され,パーリ聖典に書かれた戒律を厳守して,修行に専心する僧侶によって形成される出家者教団である。在家者,すなわち一般仏教徒の宗教行動のすべては,サンガの維持・発展に寄与することが,最高の功徳行であるという信仰を中心にして展開する。…

【遁世】より

…遁世した人のことを,〈とんせいしゃ〉〈とんぜいじゃ〉といい,中世には多くの遁世者が現れ,宗教者としてだけでなく,文学,芸能の面でも活動した。仏教のたてまえからすれば,出家して寺院に入ることは,遁世することであった。しかし,仏教を高度な外来文化を総合するものとして受容した日本では,寺院と僧侶は国家や貴族社会からさまざまな規制を加えられたために,寺院は第二の世俗というに近く,出家することは遁世にならなかった。…

※「出家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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