佐倉七牧(読み)さくらななまき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「佐倉七牧」の意味・わかりやすい解説

佐倉七牧
さくらななまき

千葉県両総台地東部にあった幕府直轄の野馬放牧地。油田牧,取香牧 (とっこうまき) ,内野牧,高野牧 (こうやのまき) ,柳沢牧,小間子牧 (おまごまき) ,矢作牧 (やはぎまき) からなり,近世末には 2700頭の野馬がいたといわれる。明治以降,東京からの入植者によって開拓され,東京新田といわれ,また取香牧は三里塚御料牧場となった。現在一部は成田国際空港敷地となっている。

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世界大百科事典(旧版)内の佐倉七牧の言及

【八街[市]】より

…下総台地の中央部に位置する。中世からの馬牧であり,江戸時代には佐倉七牧のうちの柳沢牧と小間子牧があった。1869年(明治2)に東京の豪商が東京府下の窮民救済のため下総開墾会社を設立して開墾事業を始めたが,このとき,第8番目の開墾地の意味で〈八街〉という名がつけられた。…

※「佐倉七牧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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