千葉県北西部と中部の下総台地(しもうさだいち)上に開拓された土地をいい、1869年(明治2)東京からの入植者によって開拓されたのでこの名がある。開拓地は旧小金五牧(こがねごまき)(松戸市、柏(かしわ)市)と佐倉七牧(成田市、佐倉市)の放牧地であった。明治維新後、政府は職を失った下級武士や奉公人らを救う目的で、東京の豪商に下総牧野(ぼくや)開墾会社を設立させ、江戸時代幕府直轄地であった放牧地跡に入植、開拓させた。厳しい自然条件下にあって離散する者も多かった。佐倉七牧のうちの高野(こうや)牧があった富里(とみさと)市には両国(りょうごく)、武州(ぶしゅう)などの地名が残っている。
[山村順次]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...