千葉県北西部と中部の下総台地(しもうさだいち)上に開拓された土地をいい、1869年(明治2)東京からの入植者によって開拓されたのでこの名がある。開拓地は旧小金五牧(こがねごまき)(松戸市、柏(かしわ)市)と佐倉七牧(成田市、佐倉市)の放牧地であった。明治維新後、政府は職を失った下級武士や奉公人らを救う目的で、東京の豪商に下総牧野(ぼくや)開墾会社を設立させ、江戸時代幕府直轄地であった放牧地跡に入植、開拓させた。厳しい自然条件下にあって離散する者も多かった。佐倉七牧のうちの高野(こうや)牧があった富里(とみさと)市には両国(りょうごく)、武州(ぶしゅう)などの地名が残っている。
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