佐藤新田(読み)さとうしんでん

日本歴史地名大系 「佐藤新田」の解説

佐藤新田
さとうしんでん

[現在地名]川口市戸塚東とづかひがし四丁目・東川口ひがしかわぐち六丁目

戸塚村の南東、南流する綾瀬川右岸と伝右でう川左岸の間に位置し、一帯低地の村。元禄郷帳では戸塚村枝郷として一四一石余が高付されているが、化政期には同村の小名佐藤組となっている(風土記稿)。国立史料館本元禄郷帳では幕府領。地内には伝右川上流堤塘と綾瀬川右岸を結ぶ長さ一〇七間余の横手よこて堤があり、冠水を防いできた(山下家文書)。綾瀬川右岸、村のほぼ中間に銀蔵ぎんぞう河岸がある。同河岸の経営規模は明らかでないが、享和二年(一八〇二)の造船証文(慶応義塾大学蔵)によると、船主銀蔵が埼玉郡蒲生がもう(現越谷市)船大工惣左衛門に依頼し新たに中船一艘を造っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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