精選版 日本国語大辞典「横手」の解説
よこ‐て【横手】
[1] 〘名〙
① 横の方面。横の方。側面。
※夫木(1310頃)一八「ゆふてぐらてにとりかざるからかみの三わのよこてにすすめつるかな〈隆源〉」
② 乳付(ちづけ)の幟(のぼり)の上の乳(ち)に通すための棒。また、手長旗の横上(よこがみ)。
※今川大双紙(15C前)馬に付て式法之事「よこて一尺の鞭の事。有二口伝一。執つか以上三寸也」
③ 「よこてじま(横手縞)」の略。
よこ‐で【横手】
〘名〙
① 感じ入って、両のてのひらを横にして打ち合わせること。
※俳諧・西鶴大句数(1677)六「月すみよしの一首感ずる 朝夕に見てもよこ手を花の波」
② 横にしたてのひら。
③ =よこがみ(横上)①
④ おせじをいうこと。
※玉塵抄(1563)五「臣下大小となくつかいとして諸国の伯主の方えいて口に油をぬって王のよこ手をとらるることを云ぞ」
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