一帯(読み)イッタイ

デジタル大辞泉 「一帯」の意味・読み・例文・類語

いっ‐たい【一帯】

あたり全体。「九州一帯
ひと続き。ひとすじ。
「―の冬雲が浮んで」〈藤村破戒
[類語]全域一円一面辺り地域周辺近辺四辺周囲まわり近く付近界隈かいわい近傍へんぐるり周縁周回外周四方四囲四面八方見渡す限り区域地区地方方面地帯土地境域さかい領域エリアゾーン区画

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一帯」の意味・読み・例文・類語

いっ‐たい【一帯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひとすじ。ひとつづき。一脈。
    1. [初出の実例]「一帯潺湲一頃田、迎冬忘却紙窓前」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)五・冬二首〈藤原忠通〉)
    2. 「白い光りの一帯は半切程に細くなった」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五)
    3. [その他の文献]〔冷朝陽‐登霊善寺塔詩〕
  3. その場所や地方のあたり全体。一円。一面。
    1. [初出の実例]「土佐は、東南一帯海にのぞめる国にて」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉六)
  4. 松明(たいまつ)一本。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android