倭国(読み)わこく

普及版 字通 「倭国」の読み・字形・画数・意味

【倭国】わこく

日本古名

字通「倭」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の倭国の言及

【日本】より


【国号】
 日本では大和政権による統一以来,自国をヤマトと称していたようであるが,中国や朝鮮では古くから日本を倭(わ)と呼んできた。《前漢書》《三国志》《後漢書》《宋書》《隋書》など中国の歴史書や,石上(いそのかみ)神宮の七支刀の銘,高句麗の広開土王の碑文も,みな倭,倭国,倭人,倭王,倭賊などと記している。そこで大和政権の代表者も,中国と交渉するときには,5世紀の〈倭の五王〉のように,国書に〈倭国王〉と記するようになった。…

【大和国】より

…山岳信仰の高まりとともに大峰山付近までを吉野と称するようになるが,それでも,さらに奥の吉野の地域が,古代において大和国として把握されていたか疑問が残る。 大和国は倭国,大倭国,大養徳国,山門国,日本国,大日本国などと表記されるほか,《万葉集》には,山常,山跡,和,大和などともみえている。藤原宮跡出土の木簡に〈倭国所布評〉と記すものがあり,707年(慶雲4)11月の威名大村骨蔵器銘文には,〈大倭国葛木下郡山君里〉の表記がみえている。…

※「倭国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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