傾城八花形(読み)けいせいやつのはながた

精選版 日本国語大辞典 「傾城八花形」の意味・読み・例文・類語

けいせいやつのはながた【傾城八花形】

  1. 浄瑠璃時代物。五段。錦文流作。元祿一六年(一七〇三)大坂竹本座初演。一段に浅野内匠守の殿中刃傷、四段義士討入りをいちはやく取り入れていると見られる。享保二〇年(一七三五歌舞伎に書き替えられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の傾城八花形の言及

【忠臣蔵物】より

…その中の巻に,討入を示唆する場面が設けられている。人形浄瑠璃では,同年10月大坂竹本座所演と推定される錦文流作《傾城八花形(やつはながた)》が最初で,刃傷と討入を脚色。また,翌年3月には,それを襲用した《難波染八花形》が宇治加賀掾によって演じられた。…

※「傾城八花形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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