儀狄(読み)ギテキ

精選版 日本国語大辞典 「儀狄」の意味・読み・例文・類語

ぎてき【儀狄】

  1. 中国の伝説上の人名。夏の禹の時、はじめて酒を造ったといわれる。転じて、酒の異名

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世界大百科事典(旧版)内の儀狄の言及

【酒】より

…メソポタミアでは前4000年ころすでにシュメール人がビールをつくっていたと推定され,エジプトで前3000年ころビールを醸造していたハム語系の諸族は,五穀の神オシリスがビールを教えたと信じていた。中国では黄帝(こうてい)のときの宰人杜康が,また禹王(うおう)のとき儀狄(ぎてき)がはじめて酒をつくったといい,日本では木花開耶姫(このはなのさくやびめ)が狭名田(さなだ)の稲で天甜酒(あまのたむさけ)をつくったという。酒は農耕文化の特徴的な産物であり,農作に伴うかずかずの呪術(じゆじゆつ)的,宗教的儀礼に用いられ,農業神が酒神を兼ねることが多い。…

※「儀狄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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